開発背景

「木」の製品は傷つきやすい、変色する、カビる、腐るなど使用し管理していく上で「手が掛かるもの」「扱いが厄介なもの」として敬遠されがちで、世の中には機能性や効率性重視の手の掛からない製品であふれています。

このような環境の中の子供たちは、物に対して「気持ちを置く」「思い入れを抱く」といった感覚が乏しいように感じます。

現代における人や社会との関係性の希薄さに繋がっているのではないかと不安をも覚えます。

「傷が付くがゆえに優しく扱うこと」「大事にすれば長持ちすること」「手を加えた分だけ愛着が持てること」「汚れても磨くとまた美しくなること」木の製品を通して得る学びは様々。遊具として、木育のツールとして、感受性豊かで成長目まぐるしい乳幼児期に五感に良質な刺激をもたらす「木」に触れる機会を増やし、豊かな人間形成に役立つことを想い描いて本製品を開発しました。

「ごあいさつ」

機能性や効率性の高いものが世の中に溢れるなか 「木」 の製品は割れる、 傷つきやすい、 変色する、 汚れが付く、

カビる、腐れるなど使用し管理していく上で 「手の掛かるもの」 「扱いが難しいもの」 として敬遠されやすいようです。

世に溢れている手の掛からない便利な製品 (素材) は気に掛ける必要がなく扱いが楽であるがゆえにその物に対して

気持ちを置く、 思い入れを抱くという感覚が少なくなっているのではないでしょうか。

量産された安価な物に溢れた世の中では、 尚更そのような感覚は乏しくなり、 物に対する関係性に希薄さを感じると

同時に、 人、 社会への希薄さにもつながっていくのではと心配になってきます。 「木」 の製品を通して、 気遣うこと、

想いをのせること、 手を掛けることの大切さを感じ取って欲しい。 優しく扱わなければ傷つけてしまうこと、 例え傷が

付いても手を入れて修復が出来ること、 あたたかいこと、 柔らかいこと、 木を通して様々な感覚が育まれます。

「木育」 の有効性は周知の事実であり、 人間形成に重要な乳幼児期において五感に良質な刺激をもたらす木の

製品をもっと活用して欲しいと願います。               

有限会社マルウッド  代表取締役 田丸貴久

生産地

古くは延岡藩七万石の城下町である『延岡市』は大手化学会社を中心とする工業都市で、

宮崎県北部に位置し九州で 2 番目に広い面積のまちです。

一方で長年に渡って杉の素材生産量日本一を誇る宮崎県において

最大の森林面積を有するまちでもあります。

九州山地を背に貫流する清流『五ヶ瀬川』の流域には良質な木材が豊富で、

日向灘へと続く水の流れにより『山・川・海』と豊かな自然に囲まれた水郷の里です。

「キューブ±キューブ」は地域産の木材を使用して人と自然を結び、豊かな社会を担う

子供たちの成長に貢献することを目指しています。